辞書によると、真空とは「空気などの物質がまったくない空間」、「何もない状態」とあります。
科学技術では、真に空のことを「絶対真空」といいます。
しかし、この状態の実現は人類未踏であり、理想の真空、概念の中だけの真空です。| 標高/高度 | 真空状態(真空度) | 相当する気体 |
|---|---|---|
| 0m | 0kPa | 海抜0mの大気 |
| 333m | 4kPa | オリオン機械所在地(長野県須坂市)の大気 |
| 3776m | 38kPa | 富士山頂の大気 |
| 6000m | 54kPa | ドライポンプKRF04Aの常用真空度 |
| 7000m | 60kPa | ドライポンプKRF70の常用真空度 |
| 10000m | 75kPa | ドライポンプKRF15の常用真空度 ジェット旅客機の飛行空間 |
| 20km | 94kPa |
ドライポンプKHA型の到達圧力 オイルフリー真空ポンプKCPの到達真空度 |
| 25km | 100kPa |
ドライポンプKHH型の常用真空度 オイルフリー真空ポンプKCMの到達真空度 |
|
200km 〜 400km |
1.33×10**-7kPa(abs) 〜 1.33×10**-9kPa(abs) |
人工衛星の飛行空間 |
| 1000km | 1.33×10**-11kPa(abs) | 宇宙空間 |
(注)10**-7は10のマイナス7乗、10**-11は10のマイナス11乗を意味します。
(注)真空度表示は同じ単位で大気圧基準と絶対圧基準がありますのでご注意下さい
たとえば、ジェット旅客機の飛行高度は約10000mです。
この飛行空間は75kPaの真空状態ですので、ドライポンプKRF15を使用している時は、 ジェット旅客機の飛行空間と同等の真空状態を作り出していることになります。