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2012年01月05日
真空ロマン
空気の圧力を2、3、10、30kgf/cm2と上げていくことに限界はありません。
逆に真空には水銀柱で760㎜Hg、SI単位で101.3kPaという限界点、
「絶対真空」が理論上存在します。
何故でしょうか?
宇宙から見ると、空気もない、何もない状態、真空状態の方が自然で当たり前の世界です。
この空の状態、無の状態こそが圧力の絶対的な起点と言えます。
我々は約100kPaという大気に覆われて生活しています。
しかしながら人間が持った素晴らしい機能の恩恵で
この圧力をほとんど実感することがありません。
従ってこの状態を0地点と錯覚してしまうのです。
真空パッドに吸いつけられたワークはエアー漏れがない限り吸着し続けます。
吸引力を維持するための動力は全く必要ありません。
「真空を利用する」ということは、大気に満ちたキセキの星、この地球の特殊な環境を利用した
「とても効率的なシステム」と言えるのではないでしょうか?
好評をいただいていますインバータベーンレスポンプKCEシリーズも
Aタイプへ進化し更に操作性を向上させました。
企業にとって厳しい状況が続く日本ですが、
微力ながらでも皆様に貢献できるよう努力してまいりますので
本年もよろしくお願い申し上げます。
投稿者 staff : 2012年01月05日 17:25