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2011年11月21日
ブレード磨耗が早いのは?
オリオン機械の真空ポンプは大別してロータリーベーン方式
(KRF・CBF等)とベーンレス方式(KCP・KCE)があります。
ロータリーベーン方式は文字通りベーンと呼ばれるカーボン製
のブレード(板状の羽根)が遠心力で飛び出すことによって
空気を掻きだす方式ですが、その際シリンダーに接触しますので
徐々に削れて短くなっていきます。
通常よりもブレードの磨耗が激しく短期間でブレードを交換された
経験のあるお客様もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな時は次の2点を確認してみてください。
1.真空ポンプの真空度設定が上限値よりも高くなっていませんか?
弊社の真空度表記は、到達真空度と常用真空度という2種類が
ありますが実際に長時間安定してお使いいただける真空度は
常用真空度になります。
到達真空度はポンプの能力を示すもので、この領域での運転は
自動車のタコメータでいうところのレッドゾーンで連続運転して
いる状況に似ています。
ポンプにとっても過酷な状況でブレードの磨耗に大きく影響します。
2.真空ポンプの周囲環境(吸込み空気)が極端な低湿度になって
いませんか?
ブレードはそれ自体に潤滑性をもっていますが、シリンダーに接触
して空気を掻き出す場合ある程度の湿度が必要となります。
湿度が45%を下回る場合ブレードの磨耗が激しくなりますので、
そんな時は環境改善をお願いします。
冬場は特に乾燥しますので注意が必要ですね。
大型機種ではブレード(ベーン)を使用しないベーンレスポンプも
ラインナップしていますので併せてご検討してみてください。
投稿者 staff : 2011年11月21日 17:08