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2011年09月28日

ドライポンプのインバータ制御ミニ知識

ベーンレスポンプ(KCE型)は、内蔵のインバータ
によって省エネ性が高いのが特長です。

皆様から長年ご愛顧いただいているロータリー
ベーン方式のKRF型でもお客様独自で
インバータを用いて省エネを図ることも可能です。
ただし、KRF(真空)の場合は60~35Hzまでの
制御範囲となりますので、お客様がインバータを
設置される際には下限周波数に対する
注意が必要です。
(ベーンレスポンプKCEは60~20Hzで制御が可能です)

なぜ、ロータリーベーン方式(接触型)とベーンレス方式
(非接触型)では下限周波数の制限が異なるのでしょうか。

ロータリーベーン方式はローターの回転によって
ブレードと呼ばれる羽根(ベーン)が、ローターの溝から
遠心力で飛び出して吸引空気を移動させます。
その際、シリンダーの内面にブレードが密着接触した
状態で回転しています。
回転数が下限以下になると遠心力が不足し、ブレードの
密着接触が低下し、ローター溝の中で跳ねた状態に
なります。
その結果、摺動不良によってカーボン素材の
ブレードを破損させる危険性が増大するわけです。

ベーンレスポンプはそのネーミングのとおり
カーボンの羽根(ベーン)を使っていませんし
シリンダーに非接触で回転させているため、
より低周波での運転が可能となりました。
工場内の省エネを目指されているお客様は
より省エネ性の高いベーンレスポンプ
一度ご検討されてみたらいかがでしょうか。

投稿者 staff : 2011年09月28日 11:24

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